【永遠の2択】配当金と値上がり益のどちらがいいのか?

 こんにちは!資産が急上昇し、投資のことを考えるだけで幸せな「ひよっこ」です!
 今回は、「配当金と値上がり益のどちらがいいのか?」という、投資家なら一度は悩んだことのあるであろうテーマについて考えていきます。この記事が皆さんの投資家人生の一助となれば幸いです。


配当金(インカムゲイン)について

 配当金とは、企業が企業活動によって得られた利益を、現金で株主に還元したもののことをいいます。この他、株主に還元できるものとして、株主優待(自社製品やクオカードなど、物で還元したもの)や自社株買い(自社の株を買い付け、株価を引き上げること)などがあります。これらの株主還元施策の中で、最もオーソドックスなのが配当金です。配当金は、企業によって還元率が異なり、上場企業の平均は利回り2%ほどとされています。
 配当金のメリットとしては、比較的安定しており、得られる金額に見通しがもてること挙げられます。配当金の金額は、企業が今後の業績に基づき予想し、株主総会で決定されます。企業予想や決定額は、企業HPのIR資料ページなどで公開されます。基本的に株主は、株主還元の拡充を望んでいるので、前年の実績や企業予想を下回る株主還元を決定したり、決定金額を違えたりすることは、株主からの信用を失墜させる行為として避けられます。
 配当金のデメリットとしては、還元額が小さいことが挙げられます。現在(2023年7月2日)、最も利回りの高い銘柄は、世紀東急工業(6.35%)です。インカムゲイン投資家に人気のある銘柄であるJTは5.96%、三井住友FGは4.12%、NTTは2.93%です。例えば、100万円をJTに投資したとすると、1年間で約6万円が貰えることになります。そこから税金を引かれて、約4.5万円が手元に残ります。100万円で4.5万円しか貰えないので、投資を始めようという人にとってはあまり夢がない数字かも知れません。


値上がり益(キャピタルゲイン)について

 値上がり益とは、株価が上昇した際に株式を売却することで得られる利益のことです。例えば、1株1,000円の銘柄を買い付け、1,500円になったところで売却したとします。すると、1株当たり500円の利益となります。そこから税金を引いて、手元には400円ほど残ります。利回りは40%と、かなり高利回りとなりました。
 値上がり益のメリットとしては、無限に利回りを高められることが挙げられます。値上がり益では、いつ売却するかによって、利回りが確定します。そのため、テンバガー(買い付け時から株価が10倍になったこと)も可能です。銘柄さえ間違えなければ、一気に億万長者となれるかもしれません。
 値上がり益のデメリットとしては、損する可能性があるということが挙げられます。最悪、投資した金額が0になる可能性があります(実際は、その前に損切りすると思うので、そうはならないと思いますが、、、)。値上がり益を狙っていたら株価が下がり、損をするということは日常茶飯事です。損失をどこまで抑えて、利益を上げていくかが大切になってきます。


配当金と値上がり益の比較

 配当金と値上がり益のメリット・デメリットを表に整理しましょう。

配当金値上がり益
メリット・安定している。
・見通しがもてる。
・爆益を狙える。
デメリット・利益が小さい。・損する可能性がある。

 これだけ見ると、配当金を狙う投資は、長期的にゆっくり資産を築いていく人に向いていて、値上がり益を狙う投資は、短期的に資産を急増させたい人に向いていることが分かります。しかし、私は、こんな単純な問題ではないと考えています。もう少し、視野を広げて見ていきましょう。


(再考)配当金について

 先ほど記した通り、配当金は、企業が得た利益の一部を還元したものです。では、残った利益はどのように活用されるのでしょうか?ここに配当金が抱える大きな問題が隠れています。
 企業は、得た利益を株主還元と内部留保に使います。内部留保として貯まった利益は、社員への給料や福祉サービスの充実を図ったり、新規事業への投資をしたりします。そのため、株主還元を行うことで、内部留保に割けるお金が減り、企業の成長ペースが減速します。社内還元がおろそかになれば、より社内還元が充実している企業に社員が転職してしまう可能性があります。そうなると、それまでその社員が行っていた業務を行えなくなり、既存の事業の質が低下します。また新規投資が叶わなければ、いつまでの旧式の設備で進歩のない既存事業を続けることになります。顧客は、より新しいサービスや商品・製品に移っていってしまうことでしょう。こうした大きなリスクが配当金投資には隠れています。
 一方で、配当金投資には、隠れた魅力も存在します。それは、増配による利回りの向上です。NTTの1株当たりの配当金は、42.5円(分割後は1.7円)でした。現在(2023年7月2日)は、125円(分割後は5円)です。NTTは10年間で約3倍にまで配当金額を増配してきています。そのため、10年前に3%だった利回りが、10年後には、3倍の9%となったということになります。このように増配を繰り返している銘柄を保有していると、買付時は高くない利回りが、徐々に高まっていきます。
 そして、NTTは、10年前から利回りが3%ほどで一定となっています。増配して毎年配当金額が増えているのに、利回りが変わらないということは、株価が右肩上がりということになります。増配したり、株価が下がったりすれば、利回りが高まります。そうすると、高い利回りを狙って、インカムゲイン投資家が買付に来ます。これによって、高配当銘柄は、株価が下がりにくい傾向があります


(再考)値上がり益について

 先ほど整理した通り、値上がりするということは値下がりもします。そのため、値上がり益を最大化するには、いくつかコツを抑える必要があります。詳しいコツについては、他のブログや書籍をご覧ください。ここでは、私が確認している2つの視点を共有します。
 一つ目は、業界トレンドです。業界ごとに見ると、長期的にはトレンド通りに動くと考えています。例えば、AI業界は今後の成長が期待されています。一方で、テレビ業界は、インターネット動画サービスに押されて、衰退していくことが予想されます。
 二つ目は、事業の将来性です。業界のトレンドに関わらず、尖った事業であれば生き残る可能性があります。衰退産業と思われている印刷業界で、躍進しているラクスルは、印刷会社を組織化するというこれまでに無い発想で会社を急拡大していきました。
 これらの視点で企業の成長性を見極め、その成長性とこれまでの業績を掛け合わせて、目標株価を設定しています。私は、この目標株価の設定によって、利益を最大化すると同時に、目標株価が買付基準を下回ったときに売却し、損失の軽減を図っています。


(再考)配当金と値上がり益の比較

 改めて、これまで考えてきたことを表にまとめます。

配当金値上がり益
メリット・安定している。
・見通しがもてる。
・株価が下がりにくい。
・爆益を狙える。
→成長産業や尖った事業をもつ企業への投資を見極める必要がある。
デメリット・利益が小さい。
⇔増配によって利回りを高めていくことは可能。
・企業の成長ペースが鈍化する。
・損する可能性がある。
→損失を小さくするために、投資基準を設定する。

 この表を見ると、配当金を狙う投資は、長期的にゆっくり資産を築いていく人に向いていて、株主還元に偏りすぎていないかなど、保有銘柄のチェックが必要になります。一方で、値上がり益を狙う投資は、比較的短期的に資産を急増させたい人に向いており、あらゆる産業に自身の情報網を張り巡らせ、銘柄選定に時間を掛ける必要があります。
 以上のことから、兼業投資家や初心者の方は配当金投資が、専業投資家やあらゆる産業に精通している方は値上がり益投資がそれぞれ向いていると考えます。兼業投資家・永遠の初心者である私は、配当金投資をメインに投資をしています。皆さんは、どちらでしょうか?


終わりに

 いかがでしたか?「配当金と値上がり益のどちらがいいのか?」という、永遠のテーマに一つ、私なりの答えを提示してみました。ぜひ、皆さんの考えもお聞かせくださいね!
 本記事は以上となります。最後まで読んでくださりありがとうございました!また次回の記事も宜しくお願いします!!!

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