こんばんは!天皇誕生日の恩恵を存分に受けている「ひよっこ」です!
今回は、家庭用プリンターの代名詞であるセイコーエプソンの銘柄分析記事です。
基本情報
・株価:1,875円
・利回り:3.84%
・配当性向:32.0%
・増配年数(非減配年数):1年(10年)
・権利落ち日:3月末、9月末
・株主優待:なし
参照:セイコーエプソンHP
事業内容
セイコーエプソンの事業内容は、大きく3つのセグメントに分けることができます。
一つ目は、プリンティングソリューションズ事業セグメントです。プリンティングソリューションズ事業セグメントでは、家庭・企業向けにプリンターやスキャナー、それらに付随する消耗品などを扱っています。一般的なエプソンのイメージがつまっている印象です。
二つ目は、ビジュアルコミュニケーション事業セグメントです。ビジュアルコミュニケーション事業セグメントでは、液晶プロジェクターやスマートグラスを扱っています。余談ですが、私が好きなチーム・ラボの映像作品では、エプソンの技術が使われています。
三つ目は、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業セグメントです。マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業セグメントでは、産業用ロボット、ウォッチ、水晶デバイス、半導体などを扱っています。エプソンのイメージから最も遠い事業であり、今後の成長の鍵を握っているセグメントです。
参照:セイコーエプソンHP
財務状況
セイコーエプソンの財務状況は以下の通りです。


売上は、緩やかに上昇しています。利益については赤字の年があります。プリンティング事業の限界が近づいていると思われます。2023年の第3四半期決算時点では、利益の進捗率が91%と、年間業績予想を大きく上回るペースです。本決算での業績予想は底堅そうです。
ROA・ROEは、下落傾向です。2022年の水準であれば、Canonをやや上回る数値となっています。
大企業であることは間違いないのですが、どこか不安が残る財務状況です。
参照:セイコーエプソンHP
IR BANK
配当関連
配当金額と配当性向の推移です。

1年連続増配です。今期の増配は記念配ですので、来期は元の金額に戻る可能性があります。セイコーエプソンの配当政策は「成長戦略に基づく投資を最優先に行ったうえで、経営環境の変化などに耐え得る強固な財務構造の構築と積極的な利益還元に並行して取り組むこと」を掲げ、「中期的には連結配当性向40%程度を目標」にしています。配当性向40%は2016年から満たしておりましたが、ようやく基準を下回るようになりました。
増配については触れていないものの、「積極的」という言葉がよく出てきています。株主還元について前向きに考えているようです。ただ、その具体的な根拠や施策がない状態です。
参照:セイコーエプソンHP
IR BANK
目標株価
セイコーエプソンは、プリンティング業界に属しています。業界全体は、下降傾向にあります。
大容量化でコストダウンを図る商品形態は、斬新でした。しかし、他社が真似しやすいので、差別化ができているとは言い難いです。また、新規事業もセイコーエプソンの業績全体への影響が小さいため。今後の伸びが必須です。
以上のことから、セイコーエプソンはCランクとします。
過去9年間の増益率は-2.5%、過去5年間の増益率は10%です。よって、想定PERは、ランク込みで7倍です。現在のPERは6.10倍ですので、1.21倍の乖離です。
これにより、目標株価は2,272円とします。
総評
以上のことから、積立額を減らし、減配までは保有し続けようと思います。3%台の利回りでは他の銘柄の方が魅力的ですし、増配も見込めない状態では積み立てるメリットがありません。ただ、いろいろな業種の銘柄を保有することでリスクを分散することができますので、即売却する必要はないと思います。今後の業績拡大に期待しています。
本記事は以上となります。最後まで読んでくださりありがとうございました!また次回の記事も宜しくお願いします!!!
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